ロヒプノールとアルコールとの併用の危険性|お酒の相性

ロヒプノールを飲んだらお酒は飲まないで!

薬をアルコールで飲んだらダメだと聞いたことはありませんか?ロヒプノールとアルコールを同時に飲めば、効き目が強くなると思いこんでいる人もなかにはいますが、それは間違いです。抗不安薬や睡眠薬とアルコールを同時に飲むのはやめましょう。なぜなら、それは、命を落としかねない危険な行為だからです。

 

ここからは、ロヒプノールとアルコールを同時に飲むことが、どれだけ危険なのか見ていきましょう。

 

天才ギタリストの死は、薬とアルコールのせいだった?

睡眠薬とアルコールを同時に飲んだことによる死亡例として、ジミ・ヘンドリックスがあげられます。彼は、世界中に影響を与えた天才ギタリストでした。

 

事故死もしくは他殺だったのか、真相は不明ですが、検死の結果、睡眠薬とワインを大量に飲んだことがわかっています。眠っている間に嘔吐物が気管をふさぎ、窒息して亡くなったといわれています。

 

この事件が世界中にあたえた衝撃は大きく、睡眠薬とアルコールを同時摂取することの危険性が、広く知られるようになりました。

 

アルコールとの同時摂取でトラブルも?

 

抗不安薬や睡眠薬と、アルコールの併用がなぜ危険かというと、これらの作用がとても似ているからです。

 

  1. 抗不安作用
  2. 睡眠作用
  3. 筋弛緩作用

 

上の3つの作用は、抗不安薬の代表的な作用です。これは、アルコールも同じです。

 

薬とアルコールを同時に飲んで、効き目が強くなるだけなら良いですが、そう都合良くはいきません。作用が強すぎて、循環器不全や呼吸困難におちいることもあります。特に本剤には舌根沈下という重大な副作用があり、呼吸困難が起きやすいです。そのため、大量のアルコールとロヒプノールを併用すると、眠っているあいだに命を落とすという最悪なケースも起こりうるのです。

 

命の危険はなくとも、睡眠作用と筋弛緩作用が強すぎると、さまざまな不調をもたらすことがあります。少量のアルコールならOKと思うかもしれませんが、命を落とす確率は低いものの、筋弛緩作用によるふらつきから駅の階段で転倒したり、外出先でいつのまにか眠ってしまい置き引きの被害にあうなど、トラブルに巻き込まれる可能性はおおいにあります。

 

結論として、ロヒプノールとアルコールを同時に飲むことは、どんな理由があってもやめましょう。本剤を長い期間飲んでいると、だんだん効果が薄れてきたと感じ、ついつい量を増やしたくなる特徴があります。ロヒプノールとお酒の併用しても、思ったような効果はないだけでなく、副作用のリスク、さらには依存度アップのリスクもあるため、得られるメリットはまったくないのです。

 

飲み会を断れないときはどうする?

ロヒプノールを飲んでいるなら、もちろんお酒はやめましょう。どんな薬であっても、薬を飲んでいるなら、お酒は飲まないというのが鉄則です。薬を選ぶかお酒を選ぶか、どちらかひとつにしましょう。

 

できることなら、飲み会の誘いには乗らないことです。お酒は一滴も飲まないと決めて、飲み会に参加したとしても、強く勧められれば「じゃあ、一口だけ」と飲んでしまうかもしれません。そんな心配をするなら、はじめから、飲み会に出席しなければ良いのです。

 

しかし、ときには会社関係のつきあいなどで、どうしても断れない場合もあるでしょう。そんなときは、ソフトドリンクを飲みましょう。それがもの足りないなら、シャーリー・テンプルやバージンブリーズなどノンアルコールのカクテルを飲むことをおすすめします。フレッシュジュースを使用したカクテルであれば、ビタミン補給にもなります。

 

お酒の席に出るまえに、どんなノンアルコールカクテルがあるか調べておいて、好みの味を見つけるのも良いでしょう。

 

ロヒプノールは服用してから24時間ほどたっていれば、体にはほぼ残っていないといわれるため、その状態でアルコールを飲んでも大きな問題はないでしょう。注意したいのは、お酒を飲んだ後に、ロヒプノールを飲むタイミングです。アルコールは12時間ほど体に残るため、その間に本剤を飲むことは、ロヒプノールとアルコールを併用するのと同じことです。つまり、酔いが冷めていても、体内にアルコールが残っていれば、本剤は飲みたくても飲めません。それが悪影響をおよぼし、不安や不眠が続くといった症状から逃れられないこともあります。

 

たまには、アルコールも飲みたくなるかも知れませんが、いざというときに睡眠薬を飲めないと困るなら、睡眠薬を優先しましょう。「ロヒプノールがなくても困らない」というくらい症状が改善するまで、アルコールはお休みしましょう。

 

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