ロヒプノール大量摂取(od)のリスクは?致死量はどのくらい?

ロヒプノールを大量摂取(オーバードーズ)をするとどうなる?

耐性とは、以前とおなじ薬、おなじ量を使っているうちに、薬が効かなくなることをいいます。ロヒプノールには、この「耐性」があります。長期間ロヒプノールを飲んでいる人のなかには、薬の量が増えて、心配する人もいるでしょう。

 

そこで、ここからは、ロヒプノールを大量に摂取することで、体に悪い影響があるのか見てみましょう。

 

ロヒプノールの致死量はどの程度?

刑事ドラマなどでよく、睡眠薬を大量に飲んで自殺するシーンが出てきますね。このイメージが強いため、薬を大量に飲むと、死んでしまうんじゃないかと考えがちです。

 

では、どのくらいの量で、命を落とす可能性があるのでしょうか。じつは、ロヒプノールの致死量は約50000錠とびっくりするほど大量です。これはどう考えても、いっきに飲める量ではありません。また、手に入れるには処方箋が必要なため、短期間で用意するのは難しいでしょう。また、この数値は半数致死量(LD50)と呼ばれる数値となり、「半分の確率で死に至る」分量となります。そのため、確実に死ぬというわけでもないのです。

 

つまり、ロヒプノールをいっきに30錠ほど飲んだくらいであれば、死ぬ確率はとても低いといえます。たとえ、服用量が増えたとしても、直接死につながるものではありません。

 

大量摂取のリスクとは?

 

致死量に至ることはほぼないとはいえ「少しくらい多めに飲んでもかまわないだろう」という考えでは困ります。どんな薬でも大量に飲むことは問題があり、依存性などの副作用をおこしたり、後遺症が残ることがあります。ロヒプノールは、脳の働きに作用するため、重い症状になると、何日も意識がなくなったり、記憶障害があらわれることがあります。薬が効いている時間が長いほど依存性は高まり、無理にやめようとするとイライラや不安を感じたり、さまざまな症状があらわれます。これを離脱症状といいます。

 

離脱症状には、息苦しさを感じたり、意識があいまいになったり、不眠などがあります。離脱症状は短期間で消えることはなく、安易に薬に頼ったことを、後悔する人もたくさんいます。

 

ロヒプノールを大量に飲んでしまっても慌てずに対応して

ロヒプノールを大量に飲んでしまった場合でも、意識がはっきりしているなら心配ないでしょう。まずは横になって、薬の効果が消えるのを待ちましょう。とにかく体の外に出そうと、強引に吐かせると、食道が傷つき出血するなどのリスクがあるため、なにもせず安静にすることです。問題なのは、意識がはっきりせず、呼吸が弱い場合です。このような症状が見られたら、すぐに救急車を呼びましょう。胃を洗浄したり、点滴をするなどの処置が必要なため、救急車を呼ぶ際は、ロヒプノールを大量に飲んだとを伝えることが必要です。

 

たとえ意識がはっきりしていなくても、胃の洗浄には苦痛をともなうことがあります。胃を洗浄するためには、鼻から胃まで管を通し、そこに生理食塩水を流して薬を洗います。さらに、それを吸いだすという作業を何度もくり返します。また、薬物を吸着するために、活性炭を投与することもあります。

 

ロヒプノールの過剰摂取によって死に至ることはほぼないとはいえ、大量摂取すれば本人も苦しみ、家族にとっても大きな負担となります。ロヒプノールが命を絶つ手段として使われることがないよう、本人や家族が、ロヒプノールの正しい知識を持つことが大切です。

 

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